2.16.2010

デコポン


 
仕事帰りの駅前には誘惑がいっぱい。
ロータリーに停められた軽トラの荷台にはデコポンが山積みで、大きな紙に、

《甘い! デコポン5個200円》

とありました。
近づいてみれば甘い柑橘類の香りが立ちこめる。
ふらりと誘われ、「これください」と言うと的場浩司のようなお兄さんが、
「はいよ! 2個で800円!」
と手を突き出す。
ええっ、と正気に返ってよく見れば、5個200円とあるのはデコポンとは似ても似つかぬ小さなポンカンでした。
その傍らの小さな紙に、《デコポン大 2個800円》と。
騙された、と気がついたときにはもう遅く、
「兄ちゃんハンサムだから負けといてやるよ。4個で千円!」貴重な千円札が財布から飛んで行きました。
怪しげな商売に引っかかってしまいましたが、デコポンなんてめったに食べないし、まあいいか。こうして写真も撮れたしね。
 
みなさんも駅前のデコポン売りにはお気をつけください。