7.06.2009

フヨウ


 
 
芙蓉の名前の通りの美人さん。
雨に濡れた表情もいい。
 
夕方、荒川の土手に出てみると、土手の上を歩く人がほとんどいませんでした。
雨上がりのどんよりとしたお天気のせいなのでしょうか。
空を見上げればクジラの群れのように、彼方から分厚い雲が押し寄せるように空を移動していました。
 
人影のなさと相まって、寂寥感の漂う光景。
見る人によっては、怖さを感じるかもしれません。
僕には、そんな風景がとても落ち着く。
周りに誰もいないことで、自分がその風景の中に広がっていくような気がします。
今日はそんな感覚を味わいました。
 
いつの日か、誰もいない砂漠の真ん中に立ってみたいものだと思う。