2.26.2013

小さな子どもの自然な姿を撮るには

小さい子どもの撮影をするようになって、ちょっと気がついたことを書きます。


2〜4歳くらいの子どもは、まだ「写真を撮られてる」という感覚が薄くて、カメラを向けている間に、いろんなことをしてくれます。

もちろん、撮りたい構図とか、表情とかあるわけですが、そうは問屋が卸さない。
好き勝手に動き回り、注意しても聞いてくれるはずもありません。

そのときに、後ろで見ているお母さんやお父さんが、
「××しちゃだめ!」とか「ちゃんと○○して!」とか注意するのだけど・・・。

子どもは一気にシュンとして固まったり、逆におもしろがって(?)さらにエスカレートしてその行為を繰り返したりするのですね。

どちらも、その後のフォローがたいへんです。

子どもが自分で思いついて始めた行為が、どうしてもいけないことでない限りは自由にしてもらって構わないと思う。

まあ、そのへんの線引きも難しいのですが。


以前、七五三の撮影でのこと。
ベンチに座ってもらった女の子が退屈そうに足をぶらぶらさせていました。(よくある)

「ちゃんと座ってなさい」と注意されたけれど、僕は逆に「もっと足をぶらぶらして草履を飛ばしてみようよ」と言いました。

試しにやってみると、彼女の笑いのツボにはまったらしく、草履飛ばしを何度も繰り返す。
その結果撮れた写真がこのように。



何が幸いするのかわからないのが、子ども撮影の面白いところ。
できるだけ、その芽を摘まないようにしたいと思います。

子どもがしていることを否定しないで、(つまらなくても)大げさにおもしろがってみせてください。
すると子どもは上機嫌になるはずです。
上機嫌になったところで、「こうしてね」とお願いすれば、すんなりいくことも多いです。
子どもに無理をさせないで、自然な表情を写真に残せるのではないでしょうか。


というわけで、子どもの写真を撮るときのアドバイスのようなものでした。
  


2.21.2013

カメラの「写り」の違い

いきなりですが、デジカメを買うときカメラの「写り」の違いが気になりますよね。
何が違うのかよくわからないという人が多いのではないでしょうか。

勘違いしやすいのですが「画素数」は「写りのよさ」に関係ありません。

一番大切なのはデジタルカメラの「センサー」です。
センサーが大きくなればなるほど写りがよいとされます。
(センサーそのものの性能にもよりますが)


センサーのサイズの違いなど気にしたことがないかもしれませんね。
具体的な比較表がこちら


わかりやすく大雑把に分けると・・・
極小)1/2.3センサー
小)1インチセンサー
中)マイクロフォーサーズセンサー
大)APS-Cセンサー
極大)35mmフルサイズセンサー


こんなに種類があるのです。
ちなみに人気のミラーレスカメラで使われているセンサーは主に三種類。

1インチセンサー(Nikon 1など)
マイクロフォーサーズセンサー(パナソニックLumix、オリンパスPENなど)
APS-Cセンサー(ソニーNEXなど)


センサーが大きくなることのメリットとデメリット。

メリット
1)背景がボケやすくなる(写真に立体感が出る)
2)高感度(暗い場所)での撮影に強い

デメリット
1)値段が高くなる(機種によりますが・・・)
2)カメラが大きく重たくなる


それでは実際に「写り」の違いを感じてもらうためにサンプルを載せました。
カメラのセンサーサイズが変化します。
小さい
 ↓
大きい


コンパクトデジカメ
1/2.3インチセンサー(Nikon COOLPIX P300)


ミラーレス一眼
1インチセンサー(Nikon 1 J1)




 
デジタル一眼レフ
APS-Cセンサー(Nikon D90)


 
デジタル一眼レフ
35mmフルサイズセンサー(Nikon D700)



絞りはf5.6に統一しています。
背景のボケ具合に注意して見てくださいね。