10.31.2009

語り


 
 
仕事を終えた後、北原久仁香さんの《声薫る夕べ》に出かけてきました。

東京は谷中、築90年という古びた長屋の一角のアフリカ民芸品を扱う雑貨屋さんが公演の舞台。
20人の観客が肩を寄せ合うようにして、北村薫さんの短編小説を読む声に聴き入ります。
 
半眼になって、耳からしみ込む言葉を追っていると、現実世界からどんどん遠ざかっていくような錯覚さえ覚える。
まるで心の休憩時間。
 
公演が終わって、夢心地で帰り道につきました。