眩しい夏の昼下がり。鮮やかなノウゼンカズラ。
まるで呼ばれたかように、この花に引き寄せられました。
駅から逗子海岸へ出るには住宅地の中の細い道を通ります。
通りに面した生け垣や植え込みには、ゴミや空き缶が無造作に置かれていたりするのを見ると、片付けてあげたいと思う。
でも実際は横目で見るだけで通り過ぎてしまいます。
そういうとき、自分もそのゴミを捨てた人の仲間であるような罪悪感をちらりと覚える。
だめだなあ、自分。と思う。
花はそんな自分に関心があるような無関心なような、どちらとも思える顔をして咲いていました。