夕方に咲くオシロイバナ。
別名、夕化粧とも。
幼い頃、長崎市に住んでいました。
夕方近くになると、近所に住むおばさん(といっても若かったのだろうけど、子どもにはそう思えた)が、
きれいなドレスを着てタクシーに乗って《出勤》するのを、よく見かけました。
名前はおろか顔もさだかではないのに、その光景だけを思い出しました。
思い出したついでに、その彼女は今どこで何をしているのだろう、と考える。
何のつながりもないのに、記憶はどこかで繋がっているような。
今日、この花を撮っていたら、母親に連れられた小さな女の子がじーっと僕を見ながら通り過ぎました。
また遠い将来、その子が今日のことを思い出すときがあるのかも。