サラリーマンのバッグにとまったセキセイインコ。
指に乗せようと手を伸ばした女子高生。
夕暮れ時の埼京線戸田公園駅ホーム。
《それ》はいきなり舞い降りてきました。
改札口へ歩く大学生ふうの男の肩に乗ると、驚き、のけぞり、手で払う。
インコはサラリーマンの持つバッグへ。
彼は困ったように(誰のインコだよ……)きょろきょろとあたりを見回す。
そこへ女子高生が人差し指を伸ばすと、インコは指にちょんと乗り移る。
彼女がそっとインコの体へともう片方の手を伸ばすと、
インコはさっと逃げるようにホームの屋根へ。
ちょっと惜しそうに見上げると、彼女は階段を降りてゆきました。
ホームから人が去っても青い鳥は屋根に乗ったまま。
短編小説が書きたくなるような、ひとときでした。
今日も犬のおやつメニュー撮影。